FATFS構造体(ファイル システム オブジェクト)は、個々の論理ドライブのダイナミック ワーク エリアを保持し、f_mount関数でFatFsモジュールに登録されます。構造体の作成は、随時ボリューム マウント プロセスにより行われます。アプリケーションは、この構造体のメンバを書き換えてはなりません。
typedef struct { BYTE fs_type; /* ファイル システム (0, FS_FAT12, FS_FAT16, FS_FAT32 or FS_EXFAT) */ BYTE drv; /* 物理ドライブ番号 */ BYTE n_fats; /* FATの多重化数 (1,2) */ BYTE wflag; /* win[]ダーティ フラグ */ BYTE fsi_flag; /* FSINFOフラグ (b7:Disabled, b0:Dirty) */ WORD id; /* ファイル システム マウントID */ WORD n_rootdir; /* ルート ディレクトリのエントリ数 (FAT12/16) */ WORD csize; /* クラスタ当たりのセクタ数 */ #if _MAX_SS != _MIN_SS WORD ssize; /* セクタ サイズ (512, 1024, 2048 or 4096) */ #endif #if _FS_EXFAT BYTE* dirbuf; /* ディレクトリ エントリ ブロック操作バッファへのポインタ */ #endif #if _FS_REENTRANT _SYNC_t sobj; /* 同期オブジェクトID */ #endif #if !_FS_READONLY DWORD last_clust; /* FSINFO: 最後に割り当てられたクラスタ番号 */ DWORD free_clust; /* FSINFO: 空きクラスタ数 */ #endif #if _FS_RPATH DWORD cdir; /* カレント ディレクトリのクラスタ番号 (0:ルート) */ #if _FS_EXFAT DWORD cdc_scl; /* カレント ディレクトリを含むディレクトリの開始クラスタ番号 (cdir == 0では無効) */ DWORD cdc_size; /* b31-b8:カレント ディレクトリを含むディレクトリのサイズ, b7-b0: チェーン ステータス */ DWORD cdc_ofs; /* カレント ディレクトリを含むディレクトリ内の位置 (cdir == 0では無効) */ #endif #endif DWORD n_fatent; /* FATエントリ数 (総クラスタ数 + 2) */ DWORD fsize; /* FAT 1個のセクタ数 */ DWORD volbase; /* ボリューム開始セクタ */ DWORD fatbase; /* FAT領域開始セクタ */ DWORD dirbase; /* ルート ディレクトリ領域開始(セクタ|クラスタ) */ DWORD database; /* データ領域開始セクタ */ DWORD winsect; /* win[]に現れているセクタ番号 */ BYTE win[_MAX_SS]; /* ディスク アクセス ウィンドウ */ } FATFS;